2000/2

 2/29(火)
■S高校の数学科で学期終わりの親睦会に出る。高校は期末テスト中だが、もう授業はない。
 2/28(月)
■S高校で期末テストのテスト監督。その後で補習をやったら、いろんなクラスから生徒が集まり、用意していたプリントがなくなってしまった。テストの問題を言うとでも思ったのか。言うわけないじゃないか、そんなこと。
■夜、天使エンジンの増田くんと会っていろいろ話す。
 2/27(日)
ワークショップの2回目が無事終了。なかなかいい感じで進んでいる。参加希望者はメールで。
 2/26(土)
■昨晩、reset-Nの本番前で忙しい久保田さんと、結構な時間まで飲んでいた。お互い口癖のように、「年取ったねえ」を連呼するのだった。
■明日はワークショップの2回目。池袋のコピー屋で、ワークショップに使おうと思っているテキストを大量にコピーする。
 2/24(木)
■ビデオを見ながら寝てしまって、結局昼過ぎまでベッドの中にいた。起きて掃除に洗濯と、馬車馬のように働く。そう言えば以前、鼻歌を歌いながら家事をやると効率がいいと言っていたような気がして、それで「鼻歌でも」と思ったが、やっぱり恥ずかしくてやめた。

ふたりに出てもらった田村さんからメールをもらう。最近、ラジオのパーソナリティーをやっているらしい。彼女が教えてくれたその番組のサイトにいくと、オンエアされたものが、ダウンロードできるようになっているので、早速聞いてみた。相当変な感じだけど、なかなか面白い。顔が見えない分、あれこれと想像してしまう。聞いていると、にたにたしてしまう。

■公演が決まった。近いうちに発表します。
 2/23(水)
■S高校で本年度最後の授業を終える。後はテストと成績の処理だけだ。何人かの生徒はそのことを告げると、来年もよろしくなどと言ってくれる。

■夜、本多劇場で、流山児★事務所「HappyDays」を見る。下北沢に向かう途中、毎日新聞の夕刊を買ったら、例の予備校の事件が三面記事で、でかでかと報じられていた。この際、実名を公表しても構わないだろう、ということで→GO
 2/22(火)
■昨日に引き続き、予備校の話題。夕方から池袋の某所で説明会があり、参加した。激しいやり取りが、保護者との間であった。その前に、社員、講師への説明がなされたが、要領を得ず。経営者の態度には腹が立った。

■「今日で倒産」「解雇」といった現実を受け止めざるを得ない社員の人達。見ていて、やはりこれからは個人のスキルなんだよなあなどと、妙に冷静に受け止めている自分。
 2/21(月)
■予備校からの給料の振り込みがない。電話しても出ない。「これはまさか」と思って訪ねると、建物は裁判所に差し押さえれている。

■しばらく行かないうちに、一体何があったのだろうか。まず張り紙にあった弁護士事務所に電話する。次に生徒に電話する。それで分かったのは、先週の火曜に誰にも知らされずに、いきなり強制執行を受けたようである。理由は家賃の滞納。生徒にもスタッフにも何の事情説明もなく、突然の出来事のようだった。知っていたのは、社長ただ一人だけだったらしい。

■何とか、他のスタッフの連絡先を生徒から教えてもらい電話すると、明日、事情説明会が行なわれるようだ。来学期の授業料を払い込んだ生徒の保護者、スタッフのさながら、被害者の会みたいなものだ。

■自分の実質的な被害は、たかだか一ヶ月分の給料だけど、社員の人は大変だ。突然職を失ってしまったのだから。
 2/19(土)
■S高校で午前中授業をし、ずっとワークショップについて考えるのだった。明日は始めて会う人も大勢いるので、いつも以上に疲れるだろう。しかし新しい出会いの中からしか、新しいものは出来ないのも本当だと思う。
 2/18(金)
■豊島税務署で確定申告を済ます。今年はちょっと特殊なことがあって、例年になく難しかった。一つ分かったことは税理士も、不得意な分野があるということで、人によって答え方が違うということだ。

■最終的には、その分野に詳しい人がいて、申告書は無事に作成できたわけだけれど、税理士といっても、すべて信用できるとは限らないのだった。考えてみれば当然のことだ。やはり自分で苦労してでも調べるのが一番早い。

■結局、以前、来署して相談したときに言われたことは、事実とはまったく違ったものであった。笑ってしまうくらい、大嘘つかれた。

■夜、門前仲町で風琴工房「ヤフーの媚薬」を見る。素晴らしかった。
 2/17(木)
■新国立劇場で「華々しき一族」をみる。例によって、Z席、1500円の当日券だ。Z席はいわゆる当日割引の席で、予約は出来ないが、当日窓口で大抵手に入る。バルコニーの手すりが少々邪魔だが、別に見にくいというわけでもない。それにしても新国立劇場は豪華だ。無駄にロビーが広い。 
 2/16(水)
■S高校で授業。たびたび「数学は将来役に立たないのに、なぜやるのか?」という議論になる。その度、「役に立つからやっているわけじゃない」と答えることにしている。

■「数学的思考を身につけるため」と答える人もいるが、何か釈然としない。それが目的ならば、もっと他に方法があると思うからだ。それに「数学的思考」という言葉の意味もいまいち曖昧だ。数学的思考能力が足りないと困っている人が何人いるだろう。足りないと思えば、努力すればいいのであって、別に問題ないと思う。

■つまりは、将来に備えて何かをやるという、その考え方に釈然としないのだ。必要なこと以外はやらないという、その考えに釈然としないのだ。

■話しは変わるが、前にも書いたN先生と放課後話をしていて、彼の発言に驚いた。何と理系の生徒は文系の生徒比べると、服装がしっかりしていると言うのだ。予備校でもそうでしょ?と聞いてくる。何を根拠にそんなことを言うのだろう。まず服装がしっかりしていれば、いいのか?という疑問。理系は文系よりも優れているという勘違い、いろいろ思ったが、何も言わなかった。

■服装がしっかりしているから、偉くなったり、幸せを手に入れられるわけではない。そんなことない。そうやって人間をこちら側とあちら側に分けるようなことをしているのかと思うと、悲しくなってしまった。

■ああ、この人は、これまで何を見て、何を思って生きてきたのだろうかと思うと、また釈然としないのだった。

■夕方、成田空港へ両親を迎えに行く。到着ロビーで時間を潰していると、先に到着したサイパンからの乗客が、半袖、短パンで降りてくるのには笑った。外はすごい寒いのにねー。
 2/15(火)
■S高校で授業。帰りに目白の図書館に寄り、2時間ほど過ごしてから帰宅する。図書館はいい。そういえば、1カ月ほど前に、ドリームキャストを買ったのだが、最近電源すら入れていない。理由ははっきりしていて、一緒に買ったサッカーゲームのソフトに飽きたのだ。でも新しいソフトを買おうという気も起こらない。
■S高校の生徒達は、(というかみんなそうか)ゲームはやはり好きで、ゲームボーイという任天堂の小型のゲーム機を主に持ってきている。やっているのは、ポケモンが登場するロールプレイングゲームだ。2台の端末をケーブルで繋いで、データをやり取りしたりもしている。攻略本なる書籍もたくさん持っていて、夢中になっている。ポケモンはアメリカだけでなく、日本の、それも17才という立派な青年までも魅了しているようだ。幼いと思うのは、自分が年をとったからか?
 2/14(月)
■S高校で授業を終え、自宅でワークショップの資料を作る。だらだらと書き続ける。色々とあやふやになっていたことが、そのままにしておけず、よい機会だ、考えてみようかという気になっている。こうしている間にも、演劇は動いている。今日もどこかで稽古が行なわれているだろう。その営みに一体どういう意味があるのか、それについて真剣だ。ワークショップは地味な作業になるが、今は必要に感じている。
■ガーディアンガーデンフェスが12月に天王洲で実施されることになったそうだ。
 2/13(日)
■だらだらと昼過ぎまで寝てしまった。部屋を片付けたり、確定申告の書類を書いたり、やろうと思っていたことはたくさんあったのに、何もやらなかった。
 2/12(土)
■S高校で授業をした後、いったん自宅に戻り、また出掛ける。まず国分寺へ行き人に会い、そしてまた吉祥寺で人に会う。どちらも刺激的だった。
 2/11(金)
■両親がイスラエルに行くというので、成田まで付き合った。別れてからも、飛行機が飛び立つ様子を、屋外の展望室からずっと眺めていた。飛行機は美しいなあと思う。曲線と直線が実に素晴らしく、見ていて何か気持がよくなる。パリ経由でイスラエルまで行くらしい。お土産に死海の泥を持ってくると言ったが、あまり欲しくないと答えた。
■いつのまにか、日照時間が長くなっていることに気づく。現在夕方の5時だけれど、まだ外が明るい。
 2/9(水)
■明日はS高校の入学試験ということで、午前中で授業を終え、帰ろうとしていると、この前テアトロを渡した生徒が部屋に来て、養成所に行くという。ずいぶんいらないことを喋ったような気がしてならない。自分でもよく分からないことを、分かったように言ってしまいがちなのだ。
■帰ってからワークショップの要項を作る。
 2/8(火)
■昨日電話があり、S高校で授業を終えたあと、久し振りに予備校に行く。何人かの生徒たちは無事に大学に受かったそうで、本当に嬉しい。あれだけ賑わっていた自習室も、今日は閑散としていた。一人、また一人と進路を決め、予備校から去っていく。大学入試のシーズンも残り僅か。以前も書いたが、嬉しい反面、寂しい瞬間でもある。
■そして来年も、間違いなく同じような想いを抱くだろう。今年とはまた違ったドラマがそこにあるはずだ。なぜなら関係する生徒が違うからであり、でもそこには相変わらず、未来を憂い悩む生徒達がいて、それを見ている自分がいるだろう。そして感じることができるはずだ。失ってしまったと思うことが、実は忘れていただけに過ぎないということを。そしてまた自分も頑張ろうと思う。戯曲を書こうと思う。
■外へ出ると、雪が降っている。雷鳴が二度ほど鳴り響いた。
 2/7(月)
■S高校で授業。昨日はベッドに入ってもまったく眠気が訪れず、睡眠時間が恐ろしく少なかった。眠れないのは、脳が活動しているからだと、昔何かで読んで、それ以来そう思っている。たぶん真実だろう。考え事をしていると、まず眠れないのはそういうことだ。で何を考えていたのかといえば、やはり演劇のことだった。今はなるべく演劇以外のことに積極的に取り組もうと思って毎日いるのだけど、やっぱり考えないわけにはいかず、そして眠れないということになってしまう。
■脳が睡眠状態に入ったあとで、身体がそれに続くということだ。

■生徒に頼まれて、池袋の芳林堂で、テアトロが出している養成所ガイドみたいなものを購入した。この前、知人と飲んでいた時に彼が言った「人に教わったら駄目である」という言葉をふと思い出した。演劇の養成所というところは、どんなことをやっているんだろうか。経験がないのでよく分からない。何人か養成所に行った経験のある俳優を知っているが、あまりいい評判を聞いたことがない。ワークショップなどをやっても、養成所にいたという人は多い。
■たいがいその手の本には、表紙に「明日のスターはここから生まれる」などの宣伝文句が印刷されている。みんなスターになってしまったら、ちょっと困る。
■誰もが舞台に立てると思うことができる、ということはいいことだ。しかし誰だって舞台に立てるということではない。それは違う。こんな簡単なことがなかなか伝わらないことがある。

ワークショップの日程がとりあえず決まった。

 2/6(日)
■こまばアゴラ劇場で青年団若手公演を見る。大阪に女性の知事が誕生したとニュースを見る。掃除と洗濯をかなり本格的にやる。なかなかよい日曜だった。
 2/5(土)
■今朝目を覚ますと、全身に結構汗をかいている。Tシャツがびっしょり濡れている。人間は寝ている間に汗をかなりかくらしいから、それにしてもちょっと驚く。悪夢を見たのだろうか。知らないうちに。それとも昨晩は、安い日本酒を飲んだから、そのせいだろうか。
■それにしても、京都の事件といい、新潟の監禁事件といい、どうもニュースを見る限り、警察の捜査体制の甘さを感じるのですが。
 2/3(木)
■このサイトを立ち上げてから、いつの間にか1年たっていました。色んな人が色んなところで言っているでしょうが、本当に時間がたつのは早いです。
 2/2(水)
■今日は研究授業があった関係で、午前中だけで終わり。(こう書くといかにも学校って感じですね)別に帰っても構わないんだけど、せっかくだから、授業を見させてもらう。化学の授業で有機化合物がそのテーマ。教室は暖房が効いていてとても暖かくすぐに眠くなってしまった。
■その後、夕方新宿で人に会い、時間があったので映画でも見ようと思い、コマ劇場の辺をぶらぶらしてると、時間がちょうどよかった、ただこれだけの理由でジャンヌ・ダルクを見ることに。ミラ・ジョヴォヴィッチが素晴らしくて、これまで見なくてすいませんでしたという感じ。これはもう、本当に素晴らしい。見ていない人は早く見たほうがいい。今日見た新宿の映画館では2月11日までってありましたけども。映画のことは、掲示板の方にもちょっと書きますね。
■ところで毎月第一水曜日は映画の日で、どの映画も1000円で見られるんですね。窓口でチケット買ったら1000円です、って言われてびっくりしてしまいました。
 2/1(火)
■学校が終わって、近くの区民プールで泳ぐ。何だかとても調子がよくて、1000mを一気にずっとクロールで泳げたのには、自分でも驚いた。経験したことのある人には分かると思うんですが、水泳って、最初はもの凄くつらいんだけど、あるところを境に、びっくりするくらい楽になるんですね。そうなるとしめたもので、何時間でも泳ぎ続けていられるような気がするんです。もちろん、泳ぎ続けるということは、当然筋肉も使っているわけで、無理は出来ないんで、やめましたけど。
■何でもそうだと思うんですが、何かの状況とか人間関係とか、本当に急に変わってしまうと思うんです。本当にある点を境にして激変するような。その点はいつどこに現れて、そしてその結果が決していいものばかりとは限らないんだけど、でも確実にあるような気がするんです。そんなもんだと思うんですね。その点を僕達はユニークポイントと呼んでいるのです。今月もよろしくお願いします。