2001/5

 5/30(水)
■エイズ講習会があり、S高校は四時間目だけ。テストを返す。授業方法について生徒から意見があり、悩む。どうも私のやり方は彼にとっては駄目らしい。ここで2つの選択肢。一つは、柔軟に対応。もう一つは、これまでの方法をやり続けること。どちらも、難しい。それより、「先生はやる気がない」と言われたことの方が、問題だ。
■夜、国分寺へ、授業。帰りに中野でうち合わせ。
 5/29(火)
■S高校は中間テスト最終日。学校へは行かず、終日ぼーっと過ごす。
 5/28(月)
■S高校で試験監督。今日は簿記のテストだった。問題を見てもさっぱり分からない。当然のように解いて、答案用紙を埋めていく彼らが、頼もしく見えた。
■夜、国分寺へ。三年、微分。
 5/27(日)
■昼から、門前仲町でワークショップ。先週から、ある短いテキストの組み替えを課題で与えてあり、今日はその続き。グループでの作業になると、ちょっとしたライバル意識というものが芽生え、そのぶんいい意味での緊張感が生まれる。そんななか、目的意識のないものは、一人、また一人と去ってはいくが、仕方ない。このワークショップに何かそういうものを求められても困る。漠然としたものを具体的にしたり、目標を設定したりしていく作業は、あくまで個人作業だ。私には他人のそれを考える余裕も、その気も、残念ながらない。そんなことを考える。
■辞めるにしてもメールでハイ!だ。どうなんだ。メールは確かに便利だけど、気持ちの部分を伝えるのは大変難しい。
 5/26(土)
■近くのコンビニが今月いっぱいで閉店だそうだ。今、全品30パーセントオフである。営業も朝から夕方まで、でもなかなか行く気になれない。商品が減っていくコンビニはどこかもの悲しい。ガランとしているコンビニはコンビニではない。そんな先入観が、足を遠ざけている理由か。それでも明日こそ行ってみよう。冷凍食品とか、整髪料とか、チィッシュとか、インスタント食品とかを買い込もうか。
 5/25(金)
■S高校でテスト監督を二時間やり、明日の試験の問題を作り、家に戻る。テスト期間中の職員室は閑散としていていい感じだ。おそらく会議やもろもろの話し合いなどを、集中的にやるからだろう。まるで、山の中の分校のような牧歌的時間が流れているようだ。教師達も生徒がいないので、どこか緊張感から開放されている。じつに演劇的な時間だ。
 5/24(木)
■昼過ぎに起き、夕方国分寺へ移動、授業。三年、二次関数。二年生は中間テストの都合で休講となる。そのぶん、来週余分に一日授業に行かねばならない。
 5/23(水)
■午前中の授業で、どうやら携帯電話を取り上げた外国人の講師に向かって、生徒が殴りかかろうとしたらしい。幸い、他のクラスの生徒が止めに入ったらしいが、まあ殴らなくてよかった。
■直後、そんな話題について語っていることを知らない教師が部屋に来て、モーニング娘にはB型がいないんだぜ!と、アホな話しを大声でするのだった。演劇的といえば演劇的でも、しかし。
■夜、チラシの打ち合わせ。
 5/22(火)
■S高校で授業。今日感じたのが、なぜ彼らは教師のプライヴェートを知りたがるのか?である。どこに住んでいるか?から始まり、大学はどこ?彼女いる?何が好き?部活はなに?出身どこ?高校どこ?給料いくら?副業ある?などなど。適当に答えるのも疲れるし、正直に話すにはリスクが多すぎる。何もいいことない。疲れるばかりだ。正直、私は一切答えたくないし、答える義務もないと思うが、誰か「プライヴェートのことを一切答えなくてもよい理由」を教えてください。彼らが納得するような簡単な言葉で。しかし、高校三年生とはいっても所詮子供だよな。まあこのへんの価値観というか、常識を伝えるのが僕らの役目だとしても、限界はある。人のプライベートにどんどん介入してきて、それでいてあくまでドライな関係を保とうとするのは、こうなんというか、バランスが悪いと言うか、理不尽と言うか、どうかと思う。
■台本準備稿脱稿。
 5/21(月)
■S高校で授業をするが、さすがに教室は暑い。なにせ、40人以上も若い肉体が集まっているのだから、それだけで暑苦しいよ。職員室はもうクーラーをつけているので、快適。
■国分寺へ。三年、微分。帰り、最新号のアエラに唐十郎さんの記事があり、いろいろ考えつつ帰宅。
 5/20(日)
■昼から、門前仲町でワークショップ。遅刻してきたり風邪を引いたりするものがいて、そのへんのことを一言いいたいのだが、同時にそんなことまで言うのも悲しく思えるのだった。とにかく遅刻と風邪は困る。遅刻もしないし風邪もひかない人を役者と呼ぶんじゃあなかったか。とにかく全員揃って足並みあわせないとなあ。何も始まらんよ。
 5/19(土)
■S高校で授業後、中野へ。OMSプロデュース「その鉄塔に男たちはいるという」を観る。いや、面白かった。
■夜は台本。20000字越えた。あと少し。
 5/18(金)
■S高校で午前中だけ授業をし、池袋の銀行で更新料を振り込む。引っ越して2年ということだが、遠い過去のことのようだ。ますます時間の感覚が変になってきた。早いと思っても、遠い過去のようだという、この感覚が。
 5/17(木)
■夕方国分寺へ。授業。三年、二次関数。二年、高次方程式。授業前、お茶を机にこぼし、生徒のノートを濡らしてしまった。
 5/16(水)
■S高校で授業。雨だったので、原付を置いて、電車とバスで帰宅。夕食に、麻婆茄子。それから、打ち合わせ。やりますよ。
 5/15(火)
■朝、いたるところで、ゴミ袋をつつくカラスを見かける。どうも繁殖期みたいで、少々興奮気味か。そういえば、S高校の生徒たちも、5月に入り、生活に慣れてきたせいか、少々興奮気味である。疲れるよ、ホント。
 5/14(月)
■S高校で授業後、自宅で昼寝。5時頃起きて国分寺へ、授業。三年、三角関数の極限。
 5/10(木)-13(日)
■S高校と国分寺での授業、ワークショップ、さらには台本と、毎日忙しく働く。間に耳鼻科へ行き、扁桃腺の治療をしたり、髪を切ったり、ネクタイを買ったり、母の日に実家にファックスを送ったりする。
 5/9(水)
■S高校は生徒総会で授業はなく、私はお休み。何とラッキーな休日。台本を進める。前々から噂では聞いていたが、この保険どのくらい需要があるのか。加入校数が気になる。
 5/8(火)
■S高校での授業を終え、近所の耳鼻科へ。いつもと違う女性の医者だった。当然だけど、治療の方法が違う。採血され、扁桃腺の手術を勧められる。うーん。
 5/7(月)
■S高校で授業後、少し昼寝して、国分寺へ。三年、関数の極限。
 5/6(日)
■朝7時に利賀を出発し、バス、電車を乗り継いで、15時頃ようやく帰宅。Uターンラッシュで大変だった。利賀ではテレビも新聞もなく、情報が一切入ってこない。そんな状況の中で、演劇のことだけを考える。この行為は、一見バランスを欠くようだが、しかしその先には可能性があるわけで、それが「利賀は演劇の聖地」と呼ばれる所以だろう。今年も多くの演劇人と出会い、東京だけでなく、地方にもその可能性があると確信したのは大きかった。