2003/10−2004/1
1/31(土)

■昼から、シューレ大学のイベントを観にいく。横山さんと、倉品さんが係わってきた演劇発表があったからだ。みんな苦しみながらも、楽しんでやっていたのが伝わってきた。うん。

■プールへ。調子がよくて、1200メートル。

■明け方まで江古田で、目黒一中のミーティング。


1/30(金)

■M高校へ。そういえば、小テストをやることになっていたと、少し早めに家を出る。学校に着いて、学校のコンピューターを使って問題を作る。で、印刷。いろいろ解説しながら、出来ないのは、バカだからではなくって、練習量が足りないからだ、と話す。

■一度家に帰り、夕方門前仲町の稽古場へ。できないのは、練習量が足りないから、という論理は演劇の稽古の場合は当てはまらない。よく、演劇をやっていない人は、「今日も練習ですか?」などといい「ええ」と答えるのだが、「演劇の練習」と「演劇の稽古」という言葉の間には、ずいぶんニュアンスの違いを感じる。同じようで全然違う気がするのは、自分だけではないだろう。

■「サッカーの稽古」とはいわない。だけど「けん玉の稽古」は、まあなんとなくよさそうだ。なんだろうか、練習と稽古の違い。と、ここでniftyの国語辞典で調べると、

<練習>技能・芸事などが上達するように同じことを繰り返しならうこと。

<稽古>〔「稽」は考えるの意で、(2)が原義〕
(1)武芸・芸事などを習うこと。また、練習。
「ピアノの―」「寒―」「熱心に―する」「―を付ける(=指導スル)」
(2)書物を読んで昔の事を考え、物の道理を学ぶこと。学問。学習。
「学窓に蛍を集めて―に隙なき人なれば/太平記 12」

まあほとんど同じようだが、「稽」は考えるの意というのは始めて知った。

■いずれにせよ、芝居は稽古だ。練習とはいわない。でも、今日の稽古場は練習だった。うーん、伝わりにくいな。ようは、ダメだったということだけど。それで、俳優にいろいろと話しをしたのだった。

■倉持が、岸田國士戯曲賞をとった。おめでとう、と短いメールのやりとり。


1/27(火)

■いつの間にか一週間が過ぎていた。

トリガーは、風邪の流行と、もともとの稽古の予定がなかった、ということで、あまり進行していない。ただ出演者は劇団員のみ、客演なし、という私がいままで(生まれてから)体験したことのない稽古場作りみたいなものは、一歩一歩、確実に進んでいるという感覚はある。ただどうしても緊張感のキープが難しいところ。いい作品になりそうな予感はひしひしと感じる。あとはどう持っていくか。演出家としての欲望がこれまで以上に強い。発見だし、よかったと思う。

■稽古と授業以外の時間は、目黒一中関係の打合せ、準備にすべて費やした。それでもトリガーが動いているのは、やはり制作の大木さんの存在が大きい。秋以降の計画も着々と進んでいるのだった。東京以外での公演も実現することになった。

■1月ということで、3年生の授業もそろそろ最後。始まるものと、終わっていくもの。受験生の顔付きは何度見ても美しい。恐怖と不安と、冒険と挑戦、そして希望。がんばって欲しい。

■ということで、また。


1/20(火)

■M高校へ。少し早く行き、昨日やる予定だった課題テストの採点を大急ぎでやる。採点は終わったものの、点数をつけるまでいかず。返却しながら、点数をつけ、名簿に転記していく。それにしても、M高校の生徒に会うと元気が出てくる。なぜだろうか。風邪で休むものもいて、どうやら流行っているらしい。

■ぴあへ。トリガーの話を担当のMさんと。

■夜、中板橋で稽古。

これどうだろう。


1/19(月)

■朝、S高校へ。雨。午後、目黒一中があるが、原付をあきらめてバスで向かう。一応、遅刻するかもしれないことを、メンバーに伝える。
■授業終わって、駅までタクシーに乗ろうとするが、一台も通らない。あきらめて、駅まで走る。なんとか、ギリギリセーフ。

■午後、目黒一中。台本を改訂したので、とりあえず最後まで無理やり通す。稽古は、夏井さんとわたなべさんに任せて、スタッフの生徒と打合せ。

■終わって、今度は国分寺へ。授業。やっぱりセンター試験の結果があまりよくない。難しかったもんね、数学2B。

■目黒のメンバーの山内さんから留守電。緊急に打合せの必要が生じたようだ。授業を終え、今度は江古田へ。朝4時までミーティング。タクシーで帰宅。


1/18(日)

■夕方、下北沢へ打合せに出かける。会う予定だった、詩森さんに電話したら、「来週だよ」と教えられる。うーん。なんだ。
■仕方ないので、明日の目黒一中で使う小道具の、バラの造花を探す。しかしいったい下北沢にバラの造花は売っているのだろうか。人が多くて探すのに疲れ、結局、本物のバラを一本買う。

■門前仲町へ。稽古。

■帰って、センター試験の問題をダウンロードして、プリントアウトして、ちょっと解く。


1/17(土)

■昼、スフィアメックスに「かもめ」を観にいく。予想以上に時間がかかり、品川からタクシーに乗ってしまった。
■帰り、また制作の大木さんと品川までタクシー。だめである。

■門前仲町で稽古。


1/14(水)

■S高校へ。今日から3学期の授業。しばらく会わなかった生徒とも、すんなり打ち解ける。みんな髪が伸びたね。自分もだけど。
■帰りに、セブンイレブンで、原付の自賠責保険を更新しようと、女の店員にたずねたら「ほ、保険・・・?で、ですか?」と怯えてしまった。駆けつけた店長が冷静に対処。その店員は今度は、おでんにてんてこ舞いであった。

■午後、制作の大木さんと、自宅でDMの作業など。それを終え、台本。直した部分をすべて、テキスト化。(直すときは、主に赤ペンで手書きなので)入力しながら、いろいろ追加したり、消したり。27800文字。85分くらいかな。長くても100分以内。

■そういえば昨日は、シアターグリーンへ「真夜中の弥次さん喜多さん」を観に行ったんだった。面白かったなあ。帰りに吉野家で牛丼を食べた。そこの店員は、甲高い声の女で、することがすべてテンパっていた。仕事ぶりも、聞いた注文をすぐ忘れ、10円のお釣りを渡さず、お茶を出さないなど、なかなかのものだ。店内に走る動揺たるや、すさまじいものだった。

■帰り際、店内にやってきた女二人の注文を覚えてみようと思った。二人は3分くらい考えて、一人ずつ注文を始めた。「並つゆだく、半熟卵、味噌汁」「並、ポテトサラダ、あと・・・・・あ、やっぱり以上で」・・・まるで覚えられなかった。店員の気持ちが痛いほどわかったよ。もう少しゆっくり喋ってくれたらいいのだけれど、早いからな、普通。注文するときに、客は。


1/12(月)

■成人の日だけれど、夕方から、授業。東中野から原付での帰り道、覆面パトカーに停められる。どうやらブレーキランプの球切れだったみたい。キップは切られず、誓約書みたいなものにサインする。考えてみると、警察手帳を見せられなかったし、あれは警察の人だったのだろうか。初老の男の人と、30半ばの女性の二人組。二人の深夜の趣味かもしれないじゃないか。

■深夜、ジョナサンで台本。最後まで、追加と削除を終える。いいのだろうか、いいと思ってやってるけど。あとは稽古場で俳優との作業かなあ。

■また成人式のニュース。読んでいると、空回りしているような、ここにはなにもない、という言葉が浮かんでくるような、そんな気持ちになってくる。大人の責任か?たぶん違うと思う。報道も面白がって、それを期待した行動のような気がする。

■目黒一中のIくんから、書き直した台本について感想がFAXで届く。とてもいいと思います、と嬉しい感想。

■最近、バブという入浴剤を風呂に入れているのだが、本当に温まる。関係ないけど。


1/11(日)

■スズナリへ、劇団八時半を観にいく。

■ジョナサンで台本。

■成人式のニュース。パラシュートが開かなかった事件。


1/10(土)

■一日台本に集中する。最後まで書きあがってしまった。稽古初日まで、もう一回最初から直していこう。間に合うだろう。

■夜、ビデオでザ・コアというのを観る。こういうジャンル、好きなのだけど、この映画はひどい。スペースシャトルが不時着する最初のシーンだけ。


1/9(金)

■朝、M高校へ。正弦定理について話す。

■終わって、昨日の食べ過ぎのことを思い出し、学校から目黒の駅まで歩くことにする。努力がだんだんおやじ系のものに変わっているような気がするけど、しないよりはましか、と自分を励ます毎日だ。ただ、普段歩かない道を歩くのは、いろいろな発見があって面白い。こんなところに、神社があるとか。

■帰って台本。2/3が終了。後半の構成もほぼ固まり、なんだか、あっという間に完成しそうな、だけど、まだわからない。


1/8(木)

■一日授業で、台本はお休み。移動中に、週刊新潮と、斎藤孝「質問力」と、江川晴の小説を半分、せっせと読む。

■少し食べ過ぎたかもしれない。


1/7(水)

■仕事はじめ。昼から、国分寺で授業。焼酎「真露」をいただく。ありがとうございます。

■家で台本の続き。昨日停滞していた部分。思い切って、プロット(らしきもの)をいじって、時間の経過を少し長くとってみた。最初は月曜、火曜、としていたけど、3月、4月とやってみた。そしたらうまくいった。

■書いていて面白いのは、登場人物の全体にしめるウエイトというか、活躍頻度が変わってくることで、これは「登場人物が勝手に喋りだす」というように表現されるわけだけど、本当にそういうことはあって、そうやって進めていくと、人間関係も変わってきて、いい奴だと思っていたら、途端に悪いやつに変わってしまうこともあり、でもたぶん、これが正解に近いだろうと、どこかでささやかな自信を持ちつつ、進めていくしかない。

■ほんの少しだけ絡む予定だった二人が結婚することになった。
■味方になるはずだったものが、無責任野郎になった。

■これが今日、決まったことだ。まだ二人は結婚していないけど。

■そうしてまた、物語は書き進められていく。まだ登場していな役が(なんとなくは決めているけど)が2つくらいあって、これをまず考えよう。必ず必要なその2人は、いつ出てくるのか。そして、それは誰だろうか。

■こんな書き進め方は劇団にする前には考えもできなかった。出演をお願いするときには、すでにどんな役で登場して、この役をお願いしたい、と話しをしていたので。今はさぼっているのか、それとも、今回は特別なのか。たぶん書くことが楽しいのだろう。


1/6(火)

■トリガーの台本を書いている。第一場が苦手な私としては、今回はすーっと書けた。稽古が始まると、この第一場のできの悪さに愕然とし、一場の稽古ばかりしてしまったりするのだが、その理由は以外と簡単だった。どうも書き始め、細かい設定を考えながら書いていたようだ。その作品全体を決めるだろうプレッシャーと、最初から決めてかからない性質が、不必要な小細工につい頼ってしまう。結果、なんだかピリッとしない焦点の定まらないシーンになってしまうのだ。

■今回は長いト書きをまず書いてみた。主人公の生い立ちと、職業と、家庭環境と、妻との出会いと、舞台設定と、両親について。それから台詞を書いてみると、意外にうまくいく。ようは、登場人物が身体に馴染んだ状態を、自らの身体に準備していたのだと思う。

■これは発見だ。と書くとなにやらすごいようだけど、これシナリオ術として、教科書通りの書き方だと思う。ただ自分がやってなかっただけで。やらなくちゃ。

■で、出だしはよかったものの、すぐに詰まる。そうはうまくいくはずもなく、考えるのだった。


1/5(月)

■あけましておめでとうございます。今年は3月の新作と、ネクストサイト4、秋の「あこがれ」再演と、地味ですけど、着実にやっていこうと考えております。

■それでいまは、3月の台本を書いているわけですが、正月休みに少し進むと思っていたけれど、結局姪と毎日遊ぶだけで過ぎ去ってしまいました。

■ふとサイトをみると、岸田戯曲賞に、フラジャイルの小里くんと、大学の後輩の倉持くんがノミネートされていて、どうやら劇作家の世代も世代交代の時期のようです。というか、もうほとんど受賞しちゃったというか。この波に取り残されないようにしないとなあ。焦りというよりも、妙なプレッシャーを感じます。

■以上「ですます」調で。


12/31(水)

■気がつくともう今年も終わり。3月に新作があるというのに、どうしても集中できない。最後の最後まで、仕事に追われてしまった。

■目黒一中の台本、大掃除、打合せ、取材、なんとか今年中に終えたいと思っていたことが次々にやってくる、そんな年末だった。

■昨日の深夜にはそれでもビデオをみた。シティー・オブ・ゴッドというブラジル映画。公開時に、ある劇団員がこの映画の話をしていたのを思い出し、行ってみようかなと検索すると、都内でやっているのは錦糸町の映画館だけで、しかも公開最終日。迷った挙句に、やめた作品だった。まあ、悲惨といえば悲惨な映画だけれど、とにかく気に入った。俳優の身体能力のすごさがうかがわれ、この人たちが舞台をやったら、到底日本人はかなわないだろうと思うし、この映画を支えているのも、そんな俳優たちの身体ではないのだろうかと思うのだった。バネみたいなものが、画面に躍動感を与え続けている。


12/18(木)

■朝の10時から、アゴラの5Fで目黒一中のスタッフミーティング。

■夜は授業。生徒のモチベーションを維持するのが難しい。2年生だからね。


12/13(土)

■一日、採点の続き。なんとか、成績まで終わる。学期末だから、通知表に記載される成績を5段階でつける。この仕事を始めたころ、これはとても勇気がいる作業だったけれど、今はエクセルに入力して、パッパと終わってしまう。かつて、上がった下がったと一喜一憂していた高校生だった自分を思い出し、少し申し訳ない気持ちになるが、このぐらいが実はちょうどいいのかもしれない。主観よりもあくまで数字を見ていた方が、たぶん。

■夜、来週の目黒一中での授業の打合せ。


12/12(金)

■夜、授業をしてから、アゴラへ。平田さんを交え、目黒一中の今後についてのミーティング。
■自宅へ戻り、近くのジョナサンで採点。自分で試験問題作っておきながら、採点に時間がものすごくかかる。二次関数を平方完成してあるもの、してないもの、有理化してあるもの、していないもの、両方正解なものだから。
■午前3時までやっても終わらず。眠くて、ギブアップ。


12/3(水)

■高校はすでに期末テストシーズンである。テスト監督、採点、成績、という仕事に追われる。が、そういう仕事をしていると、今年も終わりだなあと実感する。身体にある程度すり込まれているのだと思う。採点=年末、というふうに。

■夜はトラムでOPAP+青年団「もう風も吹かない」を観る。なんというか、すごく素敵な作品だった。いろいろな意味で。


11/30(日)

■オーディションの結果、新劇団員を4名迎えることにしました。

■夜、中野へ桃唄309を見にいく。素晴らしい。明日まで。


11/25(火)

■最近、寒さのせいだとは思うのだけれど、布団からなかなか出られない。今日も、ギリギリにM高校へ。目黒の駅からタクシーに乗ってしまう。タクシー通勤。どうにもならない。

■夜、スフィアメックスへ。reset-N。


11/18(火)

■WSの発表会だった。中板橋の新生館というスタジオを借りて、創作の発表会。各グループ、場当たり、ゲネとやって、19時過ぎから本番。何人かのお客さんも来てくれて本当に嬉しい気持ちだったが、なによりも発表会自体に緊張感が自然と生まれたのはよかった。

■簡単に会場で乾杯をしたあと、近くの居酒屋で2次会。私は明日もあったので、あまりアルコールは飲めなかったが、それでも、打ち上げというよりも、このWSそのものの「お別れ会」的な要素も強く、あまり帰りたくなかったが、それでも12時過ぎには帰ることにした。

■あまり話しをしていなかった人もいたけれど、こういう場だと、どうしても生徒と先生のように会話がなってしまい、どうしてよいか分からなくなる。実はあんまり得意じゃないので、あとは参加者同士でいろいろ話をした方がいいんじゃないか、と勝手に都合をつけ、帰るのだった。

■この中の何人かは、劇団に参加する予定。そして何人かは、早速来年の3月の新作に出る予定。あくまで予定。

■ユニークポイントのメンバーによる発表も、最近の自作では結構好きだった。稽古なんかで使えるかな。短いし。いろいろなものが残った、いい発表会だった。


11/11(火)

■M高校の一年生は、野外教室だとかで、休講。よって6時間目の三年生の授業だけだった。

■停めっぱなしにしてあった原付を駒場でピックアップして、自宅に戻る。冷たい雨。寒い。

■夜、中板橋で稽古。ようやく最後まで通る。あと3回か。


11/10(月)

■急に冷え込んだ。

■S高校へ。12:25まで授業。それで、すぐに駒場へ。13:30から、中学校での総合的学習の時間。イントロダクション。みんなのお陰でうまくいった、と思う。

■移動。19:50から授業。定積分。


11/8(土)

■これまで何度かWSをやった目黒の中学校だが、来年の2月にアゴラで発表会が予定されている。これは生徒が台本を書き、生徒が出演し、生徒がスタッフをやるということになってはいるが、いかんせん演劇を創る行為は「さあ自由にやってごらん」といってすぐにできるような種類ではない。そこで、我々(WS研究会)がそのサポートをすることになり、私は2年B組の<作・演出/俳優チーム>のリーダーになっているわけだ。

■その時間が来週の月曜から始まることになっていて、いろいろ準備が大変なのだった。今日はその授業内容の最終打合せを、アシストしてくれる(山内さん・わたなべさん)と午前中に行い(だいたい全員集まれるのが午前中か、深夜だ)、なんとかカタチが見えてきた。さあ、どうなるかな。

■一度家に帰り、アゴラへ。今日から、風琴工房の公演が始まる。受付を手伝い、観劇。スケジュールの関係で、今日しか観られないことが判明し、オリジナルバージョンと、密室バージョンを続けて見る。


11/7(金)

■M高校へ。毎週木曜は、朝から晩まで授業をしているので、どうも金曜は調子が出ない。疲れが取れていないのかもしれない。困ったものだ。ローテンションで授業。

■お昼に終わって、急いで千川へ。デバイジングWSの最終日。みなさん、お疲れ様でした。

■夜、アゴラ冬のサミットの演劇論集ismの編集作業。眠い。


11/5(水)

■昨日から、イギリスのロイヤル・ナショナル・シアターの方を招き「デバイジング」という方法のWSを受けている。受講生はWS研究会のメンバー。「デバイジング」というのは、まあ、創作のひとつの方法といえばいいのか。

■創作が多いので、思った以上に疲れる。終了後、鞭打って稽古場へ。18日の発表会の稽古。

■夜、今週と来週の予定を少し整理する。稽古だの、学校だのあって、ほとんどなにもできない。ク・ナウカも、タテヨコも観にいけない。うーん。


11/2(日)

■WSの大詰めである。3つある各グループは、第2稿をつくり、今日は主に本読み。全部のグループの本読みに付き合い、脚本についてのアドバイス。まあ、たくさん書きたいことはあると思うけど、もっとシンプルに、もっと短く、と言っていたような気がする。

■今回、ひとつの短編小説をもとに創作をしているわけだが、男と女で、その視点が明らかに違っていて、それは大いなる発見だった。自分も今回同じように書いたわけだけど、小説に出てくるある重要な登場人物を 出す/出さない の違い、設定の仕方、原作との距離、それらがずいぶん違う。もちろん、たまたまそうなった、とも言えなくはないし、これが男女の違いか、というのも推測の域を超えないのだけど、まあ自分はそう思う、という話。それは一言で言えば、原作との距離ということになるわけですが。

■夜、見学に来ていた劇団員を交えて飲む。来年度の話などを結構真剣にする。


11/1(土)

■起きたら昼をまわっていた時間で、かなり驚く。ここ数年、いやでも目が覚めていたので。大学の頃はいくらでも眠れたけど、学校に勤め始めて規則正しい生活をしていると、休みの日でも目覚めるものなのだよ。
■まあべつにそれはいいとして、せっせと家事。部屋がものすごいことになっていたので。少し整理。

■夜はアゴラへ。WS研のミーティング。


10/31(金)

■実は、来月18日のWS発表会に、自分も台本を書き、上演すると以前書いたが、その台本が一行も書けずにいた。
■これはたぶん、体力の問題だと思うことにし、べつに焦ることもなく、日々過ごしていたわけだが、ようやく昨日あたり、なんとなく書けそうな予感がして(それはいつも突然やってくる)、近くのジョナサンで書き始める。昨日の段階で半分、そして今朝後半を書き、一気に完成。どうだ。

■それで午後は六本木ヒルズで、死ぬまでにしたい10のことを観る。ふーむ。しかしあそこの映画館、キャラメル味のポップコーンを売っているので、甘い匂いがロビーに立ち込めているのはどうだろうか。


10/29(水)

■S高校へ行き、テスト監督。中間テスト。

■夜、横浜のSTスポットに行き、スパーキングP『ドラマリーディング"ラ・ロンド"』のゲネプロを見る。STスポットのサイトに文章を書くためだ。

■5つの演出家によるリーディングはとにかく面白かった。とくにテキストとの距離というのかな、はっきりいってたまらない企画だ。とくに、中野成樹とフランケンズの中野さん演出が面白かったね。

■10月30日から11月3日まで。


10/26(日)

■昨日の休憩時間、ハロー山梨というサイトの藤谷さんと対談した。ワークショップの模様も取材されていたので、もろもろはそのうちアップされると思う。

■昼。ハロー山梨の人に連れられて、甲府の駅前にある大きなデパートの催事場へ行く。もともと結婚式の披露宴などを行っていたらしいけれど、最近はめっきり利用者が減り、ほとんど使われることがないという。ほぼ無料で使えるということなので、ちょっと見てみようかと思った。

■でもまあ、あれですね。やっぱりこう、ただの結婚式場でした。ちょっと難しいかもね。ここでやるのは。でもわざわざ案内してくれて、昼食までご馳走してくれて、本当にありがとうございました。

■午後、会場に戻り、ワークショップ2日目。夜の発表に向けて、創作を本格的にスタート。場所を決めて、設定を決めて、プロットを決めて、班分けして、台詞を考える。創作が軌道に乗ると、やることがあまりなくなる。

■19時になり、それぞれの班の発表に演出をつけていく。途端に空間や、時間の流れが出来ていくので、参加者はかなり楽しそうであった。最後の最後で、ようやくこのワークショップを自分がやるオリジナリティーを出せたような気がする。

■20時から発表。ぶどう狩りに出かけていた、他の劇団員も合流し、3つの発表をみる。非常に高い水準の発表にちょっと驚く。

■少し渋滞したものの、22時には都内に入る。また明日から生活が始まる。お互いの土地で、お互いの生活が。


10/25(土)

アンドロイド・ヌード・ポーズの萩原さんに呼んでもらって、山梨でワークショップをすることになった。萩原さんとは、2001年の利賀で出会い、それ以来、頻繁にユニークポイントの公演に足を運んでもらっていたのだが、そのたびに「今度山梨でワークショップをやろう」と話しはしていて、ようやく今回実現したのだ。

■朝、都内を出発して、一路山梨へ。なぜか劇団員、全員で向かう。どうせ行くなら、せっかくだから温泉でも入ろうということになっていた。

■で、少し迷って、到着。昼食後、いよいよワークショップが始まった。参加者は10名ほど。たっぷり時間をかけてアップをして、創作などをして夜8時まで。始めて会った人との作業は、楽しいけど、疲れる。

■いったん宿に戻り、荷物を置いてから親睦会。国道沿いの居酒屋。なんか、みんなすごい元気だったよ。いろいろ話して、宿にもどる。そして待ちにまった温泉。ゆっくり入る。露天風呂もあった。幸せ。それにしても国道沿いの居酒屋には大型駐車場があり、ほぼ満車。すごいな。

■おとなしく寝ればいいのに、「3F麻雀ルーム」の文字を発見してしまい、つい麻雀を始めてしまう。おかげで、せっかくほぐれた身体もふたたび、ガチガチに。楽しかったからいいんだけど。朝方就寝。


10/23(木)

■来月のWS発表会のときに、一緒に自分も発表することにしたと、先日書いて、劇団の俳優には、今週末の山梨でのWSのときにでも読み合わせをしてもらうと、制作の大木さんに豪語していたのはいいが、今の時点でまったく書けていない。台本が。こりゃダメだな。もう少し待ってもらわないと。

■一日仕事。途中、もの凄い夕立、というか雨。


10/22(水)

■雨の一日だった。S高校は仕方ないのでバスで行くことにする。バスといっても、始発から終点なので、つい油断していつも熟睡してしまう。行きも帰りも、驚くほど深く眠るのだった。

■久しぶりに空いた午後の時間。今度のWS発表会で発表する台本のことや、来週横浜のSTスポットという劇場で開催されるスパーキングP『ドラマリーディング"ラ・ロンド"』のレポートのために、台本を読んだりして過ごす。このSTの企画、とっても面白そう。とくに三条会ね。そのほかのカンパニーももちろんだけれど。しっかし、あの戯曲、どうすんのかな。

■夜はWS。本格的な創作スタート。こうなるとあまりやることもないのだけれど、いろいろアドヴァイスしたり、一緒に考えたりして過ごす。最後にアンケートをとったら、予想以上に劇団員希望者がいて驚いた。


10/21(火)

■今日はM高校。先週あった中間テストを返却すべく、昨日は中学生のWS、おまけに夜は授業もあったのに、そのあとさらに深夜まで近くのジョナサンで採点。毎回のことで慣れたけど、採点していると、隣にいる人が(だいたい若い人だけど)チラチラ見るんだよ、「あ、採点してるよ」っていう具合に。ジョナサンで採点する自分も自分ですけど、家の机は狭すぎる。疲れてくるとビール飲みながら仕事したくなるけど、どうでしょうね、ビール飲みながら採点している状況というのは。全国の先生の評判をこれ以上落とさないためにも我慢して、答案全部かばんにしまって、飲みました。

■で、なんとか返却。あるクラスは男と女の平均点が18点も差があり、もちろん女のほうが高かったわけですが、どうなんでしょう。これ。


10/20(月)

■なんどか書いてきたが、今、WS(ワークショップ)研究会というのに所属しており、プログラム開発に余念がない。その一環で、今日は目黒の某中学校にWSに行ってきた。青年団の山内さんのアシスタント。これで3度目。最初は夏に風琴工房の詩森さんのアシスタントをやり、この間はreser-Nの夏井さんのアシスタントをやったのだった。

■こうして、人のアシスタントをしながら、自分でやっているWSのプログラムをどうしたら中学生にもできるのか、日々悩んでいるわけです。演劇のワークショップというのは、行う対象によって内容が変わるのは当然で、プロの俳優向けと、演劇をやったことのない一般の人向けではそのプログラムが違うように。どんな対象にでも当てはまるようなプログラムももちろんあるけど。

■ただ、中学生は、興味があるからやる、というわけでもないので、ここらへんが一番難しい。そして最大のネックは、(とくに男だけど)人前でなにかやるのが恥ずかしい/格好悪いという、あの年頃によく見られる、そうしたハートの部分。普段なら、すっとできることが、できない。すねる、いじける、つっぱる、ほんとうに演劇のWSをやるには無理がある(ような気がする)わけです。

■でも反対に、だからこそ、演劇にはたくさんの可能性があるんだと再認識もするわけです。人と話すことや、自分と向かいあうことや、そういった演劇でしかできないことをどうにかしてやってみたいと。


10/19(日)

■昼からWS。発表に向けての創作のための班分け。リーダー志望のものに、みんなの前でプレゼンをしてもらって、どの班で創作をしたいか、参加者の意思を最大限尊重することになっている。そうやってできた3グループである。

■元はひとつの小説。それぞれがそれぞれのアプローチで異なった発表を見せてくるはずであり、ライバル意識もそれなりにあるだろうし。せっかくだから、公開することにする。

■で、これもせっかくなので、僕も一緒にその輪に加わることにした。ユニークポイントの俳優が出演する。これをメンバーの創作発表と一緒に上演することにしました。

■上演は11月18日の19:30から。WSの3本と、ユニークポイントの1本、全部観られて無料だ。近々詳細が明らかになる予定。


10/15(水)

■CGIでこういう文章を書くのは、簡単だけど、なぜだかやっぱり気持ち悪い。というわけで、元に戻すよ。今日から。

■毎週水曜日は、劇団の稽古をしている。いろいろ試したり、実験したりする場。

■今日は「青年の恋」という私の台本を使って、あるシーンの発表会。

■異なる2つのチームによる発表は、以外と「差」みたいなものがはっきりしたものになった。その理由について俳優自らが考え、演出の私からもコメント。やっぱり身体の持つエネルギーのみが空間をつくるのだと再認識する。身体と台詞。興味深いテーマであると同時に、今の我々が抱える大テーマである。

■そのあと、再来週にせまった山梨でのワークショップのデモ(つまり練習ですね)を俳優に協力してもらい試してみる。こうして試したいと思うことを試せる人たちがいるというのは演出家にとってはすごく重要なんだよね。ふむふむ。

■本格的に冷えるようになってきた。


雑記

まったくランダムに書いている文章です。感想などメールでお寄せください


・2000年にパンフに書いた文章(00/12/26)

・メールについて思う(00/12/21)

・書くということについて(00/3/12)

・風呂を沸かすということについて(00/3/8)

・仕事と演劇、もしくはバイト君C(00/1/29)

・1999年にパンフに書いた文章(99/12/31)

・仕事と演劇、もしくはバイト君B(99/9/22)

・仕事と演劇、もしくはバイト君A(99/8/29)

・仕事と演劇、もしくはバイト君@(99/8/16)

・私の嫌いな演劇(99/7/29)

 ・名前がユニークポイントに決まるまでA(99/2/17)

 ・名前がユニークポイントに決まるまで@(99/2/14)

・改名の理由(99/2/7)

・オーディションの意味(99/2/5)



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