2004/5



5/30(日)

■昼、WS。演劇にまつわる問題をしゃべる。まるで授業だった。本当はもう少し話したかったなあ。でも日曜の午後だし、ゆっくりやろう。

■終わってアゴラへ。ようやくismの入稿だよ。今回は大変だった。なんでかなあ。

■事務所に平田さんがいたので「本読みました」と言うと「まあ、あんな感じで」と照れくさそうにするのだった。本というのは、これのことです。

■家に帰って、少し運動。台本、そしてテストの採点。また月曜だよ。


5/29(土)

■7月の公演に向け、内部プレゼンの日。

■昼から、中村組、河野組の稽古を見つつ、私は私で台本を進める。ずいぶん進んだ。

■夜、他の劇団員も集まって、プレゼン開始。稽古と違って、きゅっとしまった空気の中で繰り広げられる5つの小品たち。こういう集中した空気になると、脚本のダメはさらに大きく、逆に良いところは誇張されて出現するものだ。芝居の稽古は、稽古場の「場の力」がいかに大切なものか、よくわかったよ。

■で、5つのうち、3つを実際に上演することに決めた。石橋組、河野組、そして△で鈴村組。△というのは、演出は山田がやることになったから。とにかく鈴村には、脚本をもっとじっくり書いてもらう。それで演出はやるよ。


5/28(金)

■M高校は中間テストでお休み。ボーっとしてたら、大変なことに気づく。というのも、人の台本ばかりチェックしたり、偉そうなことを言っていたのだが、自分も台本を書かなくてはいけないことに気づいたからだ。いかんいかん。おまけに、稽古はもう来週から始るのだった。大急ぎで書き始める。

■夜は、石橋組の稽古。


5/27(木)

■M高校でテスト監督。少し寝過ごしたので、すごく急ぐ。

■国分寺へ移動し、ジョナサンでismの最終チェックをするが、いろいろ間違いやミスがあって、締切りを延ばしてもらう。

■それから授業。中間テストシーズンだからか、全体的にだらーんとした雰囲気。


5/26(水)

■S高校で授業を終え、アゴラへ。五反田団「おやすまなさい」。

■今日は高田組の稽古。昨日に引続き、いろいろ話す。

■夜、家で企画公演のポストカード作り。いろいろ検討しながら、大木さんがIllustratorで作ってくれる。自分は使えない。

■その作業を横目でみつつ、自分はismの編集作業。深夜までかかっても終わらず。


5/25(火)

■夜、中板橋の稽古場へ。今日から俳優が主体となって稽古が進められている。今日は鈴村組の稽古。鈴村が脚本を書き、演出しているのだった。それをぼんやり眺めつつ、いろいろダメ出し。
■一番の目的は、いい作品を創るというより、俳優が演出側の目線を持つことなわけで、そういう意味では出来上がるものに過度な期待はしていないわけだが、それでも予想していたことは、

・自分の書いたものに客観性がない。
・自分の書いたものがよくわかっていない。

こんなことだ。

■稽古を見ていて、やはり上の2つが完全に無視されていて、それについてしつこく話す。鈴村に自分の書いたものが、いったい何なのか、そしてそれをどう表現すべきなのか、全然わかっていないので、解説。何度も言うが、この対話こそが今回の企画にとって一番重要なのであり、話しながら俳優は、劇団の演出家がなにを考えて、なにを美しいと思い、なにをダメだと思っているのか理解していく。

■公演の稽古をしながらだと、こういう話はなかなか出来ないし、優先順位は低くならざるを得ない。しかし芸術的指針がない劇団は劇団とは呼べず、それはただの集合体だ。時間はかかっても俳優とコンセンサスを取ろうと思う。いい俳優は他にいくらでもいるが、劇団を支える俳優とはこういう存在だ。芸術的指針を共有する集団が劇団だ。そのためには手間暇を惜しまない。時間はがものすごくかかるだろうけど、そういう決意がユニークポイントを劇団にした意義だし、劇団が一つ飛びぬけるためには、まずクリアーしなければならないところだと思う。こういう仕事は、短期間では出来ない。

■そんなことを考えつつ、身体に鞭打って仕事。


5/24(月)

■S高校、アゴラでWS研究会とやって、夜は国分寺で授業。さすがに消耗。


5/23(日)

■今日はNEXT~siteのプレゼンの日。今年は、芥川の短編小説を元にして、7月の企画公演のマチネとソワレの間に行うことになっている。(無料)
■参加者の何人かが、上演プランを話す。要点がわからないもの、結局、思っていることをただ話すプレゼンが続く。プレゼンには資料がつきものだが、結局、用意したのは一人だけだった。読めばわかる内容は、読ませればよい。喋ることは、もっと別のこと。もっと熱のこもった「想い」のようなもの、上演しなければならない「意思」のようなもの。そこを聞きたかったし、聞いている人の心を動かすのは、こういう部分であったりする。

■劇団にする前、公演毎に何人もの俳優に出演交渉していた身としては、そう思うのですよ。もちろん、熱意とかだけじゃ乗り越えられない壁もあることは確かだけど。あと俳優は「ただ待つだけの人」じゃないということも伝えたい。

■一通り終わって、参加希望を取る。本当は集計をして調整をしてその場で決めてしまいたかったけど、ここで時間切れ。結論はメールで流すことにして解散。

■終わって、自宅で宣伝写真の撮影。鈴村が、撮影用のライトを割りやがった。


5/22(土)

■昼から、下北沢で「演出WS」をやってみた。というのも、来週は、劇団員による創作のプレゼンがあるわけで、これはですね、つまり劇団員一人一人が作品を創ることになっていて、29日にどの演目を7月の企画公演で上演するか決めるわけです。それで、プレゼンに向けて、何回かそれぞれに稽古をすることになっており、いきなり任せても演出な