ひかりのおもさ

ひかりのおもさ

作・演出 山田裕幸

#2018年2月23日・24日

#白子ノ劇場

白子ノ劇場 杮落とし公演

クリスマスの夜。東京で暮らす一人娘が、彼氏を連れて帰省するという。無関心を装いながらも、心穏やかではいられない父と、わくわくして待つ母の、短くも長い時間が、ろうそくの火とともに過ぎていく・・・

戯曲データ

戯曲リーディング

劇場をつくりながら稽古する経験は、もう一生ないかもしれません。
初日が終わったときは、へなへなへなとなりました。

白子ノ劇場での初めての本格的な公演「ひかりのおもさ」にご来場いただき、ありがとうございます。この作品の作者であり劇場の芸術監督の山田です。これからご覧いただく作品は、ある夫婦のお話しです。小学生には、ちと大人っぽい作品かもしれませんけど、最後までがんばってみてくださいね。

先日【演劇界の芥川賞】と呼ばれる岸田國士戯曲賞の受賞者が決定しました。この賞は主催する白水社から委託された演劇関係者が数本を推薦し、最終候補が決められます。僕も3回ほど戯曲を白水社に送ったことがありますが、最終候補に残ったことはありません。この賞を受賞するには、上演を見た人の推薦が必要ですから、もし藤枝に素晴らしい作品を書いた劇作家がいたとしても、受賞する可能性はほぼ0%に近いと言えるでしょう。その人は、まずは東京に行って評判をよぶ演劇活動を行う必要があるからです。岸田賞に限らず演劇界は東京一極集中が激しいジャンルのひとつです。

20年以上僕は東京で芝居を作り続けてきました。芝居を通じ、多くの出会いがあり、たくさんの経験をしました。海外にも行きました。そのどれもが、かけがえのないものばかりです。しかし僕も46歳という年齢になり、もうそろそろ演劇人生の集大成をどう迎えるか、考えなければいけない時期に入ります。そのとき思ったのは、東京の不自由さから自由になって、演劇とかかわろうということでした。比較され消費され「いったいどんなものを見せてくれるんだい?」といった客席に向かってではなく、演劇を通じて、ものを一緒に考え、地域について世の中の矛盾について語り合えるような、そんなきっかけになる作品を、場を、作ろうと思いました。藤枝から世界へ向かって発信できるような作品を、じっ くり創作していこうと思いました。

できることなら、みなさんの力を貸してください。僕たちだけじゃ、できないことがたくさんあります。
今日は来てくださってありがとう。記念すべき公演を、わかちあえて、とてもうれしいです。
(文 ごあいさつ/山田裕幸)

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Media

Cast / Staff

村上学 ・・・古市裕貴
村上風子・・・山田愛

主催 一般社団法人ユニークポイント