物語
2004年、日本。

とうとう日本経済が破綻した。とくに打撃をうけたのは、地方行政だった。

ほとんどの行政サービスは行われなくなり、学校、病院、図書館は相次いで民間による運営に変わった。

貧富の差もますます拡大し、国民の中には、十分な教育、医療を受けられないものもでてきた。完全失業率は20パーセントを超え、明らかなインフレ状態であった。

二艘の船が日本に向かっている。

15年前、まだ日本が好景気にわいていた頃、国外に脱出したテロ活動の実行犯たちだった。彼らは、未来を憂う若者や、国内の非合法メンバーの援助を受けつつ、国外で十分な武器を調達し、今や誰よりも日本に希望を抱いていた。

日本海沖で合流した、二つの異なる組織のものたちが、船の中にいる。

「今こそ命をかけてあの国に革命を!」
これが彼ら共通の思いだった。

しかし、現実は、甘くなかった。理念だけで集団は維持できない。

日本が近づいてきた。彼らは、まず、内なる敵を倒さなければならなかった。

革命は起こるのか?希望はあるのか?
この物語には、驚くべき結末が待っている。

2002/3/29
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