ポケカメ日記
5月30日(木)

「つゆだく」って言えますか?

 わずか数年前のマンガに「300円じゃ牛丼も喰えやしねえ!」なんて表現がありましたが、今や喰えるんですな、290円もあれば。で、貧乏人かつ面倒くさがりな私は今日も牛丼喰ってきたのでありますが、牛丼屋で客が発する「つゆだく」。この言葉「牛丼の汁?多めに」って注文の意味なんですが、発するのになかなか勇気が要る。なぜかってーと、店のどこにもそれを保証する記述がない。ラーメン屋であれば、好みの麺の堅さを客が選べる場合、たいていカウンターにそう書いてあります。普通、「カタメで」って言えば事足りますが、店によっては「ハリガネ」とか言うところもあります。そう書いてある。
 でも、「つゆだく」承ります、なんて書いてある牛丼屋は見たことがない(もしかしたらあるのかもしれないが)。一体どこから発生した文化なんでしょうこれは。老舗の吉野屋かしら。寿司屋で「サビ抜きで」って頼むのに似たところがありますが、メニューとして載っていない以上、店員に「は?」って言われる危険性もあるわけです。
「つゆだくで」
「え?」
「つ、つゆだく・・・」
「え〜と?」
「な、なんでもないです(あれ、ツユダクっていうんじゃなかったっけ?)」
みたいな光景を思うともう汗びっしょり。
最近では「ダクダク」とか「ネギダク」とか言うバリエーションもあるらしいんですけど、こうなったら自分で言いながらも「ほんとかよ?」って思ってそうな響きです。言えませんもん、「ダクダクで」なんて。っていうか、出来るんなら書いておけよ!って思うんですけど、書いたら書いたで「無粋だ」とか言われてしまうんでしょうな。290円の牛丼屋で無粋もくそもあるか、って感じですが。こういうその場でしか通用しない作法、それを好むのが日本人っぽい、ってことなのでしょうか。花柳界とか、そういうの沢山ありそうだな。牛丼と一緒にするなって言われそうですけどね。

 ちゅうか、今日は稽古お休みだったのだよ。





〔戻る〕


(C)uniquepoint .All rights reserved.